移動の話と去年のクリスマスの話
adventar.orgこの記事はチラシの裏 Advent Calendar 2017の1日目の記事になります。
「チラシの裏」アドベントカレンダーに寄せて
アドベントカレンダーとは12/1 ~ 12/24までの間、参加者同士でブログを書いて繋げるリレーブログ企画です。で、あえてこのテーマにしたのはなんとなく、みなさんの書いている駄文を読みたいなという気持ちになったからです。(駄文というと失礼ですけども)普段、そこそこ人のブログを読むのが趣味なんですが、ブログに現れるような何気ない日常とか思っていることとか、誰に宛てたものでもない文章を読むのは僕にとってとても心地が良いのです。その度に人の世は多様だなと思います。というわけで、そんなブログが毎日並んだら楽しいのではないかなと思いこの企画を始めた次第でございます。ご参加いただいた方々改めてありがとうございます。
というわけなんですけども、自分の『チラシの裏』なんですがいくつかあるので、紹介していきます。いつ書いたかもよくわからない、PCの奥底に眠っている謎のテキストをいくつか取り上げて、恥ずかしさを今年の中でなんとか振り払っていきます。
移動についてのこと : 2015年頃に書いたはず
まず電車で行く旅の良さなんだけど、自分の生活圏から徐々に知らない土地にうつっていくあの感覚がすごくいい。自分の地元の駅、普段使ってる生活圏から離れていくと、知らない土地や人が生活しているわけで。あたりまえなんだけど。
朝方、学校に行く高校生、仕事に向かうサラリーマン。全く知らない土地だけど、そこに生活している人は確かにいるわけで、その自分の知ってる世界と知らない世界が徐々に溶け合う感覚、不思議な感覚。自分は非日常なのに、そこにいる人は普通に生活しているあのなんとなくな違和感がすごく良い。
今回の旅もあえて、横浜駅から熱海駅まで、熱海から静岡、静岡から目的地の愛名へと乗り継ぎ乗り継ぎ、徐々に都市圏から離れていった。駅を乗り継ぐ間で色々な、そこで生活をしている人を垣間見れてすごく楽しい時間が過ごした。
あえて"移動"って書いたのは、夜行バスも好きだから。知らない土地の知らないパーキングエリアに投げ出された時は本当に(良い意味での)胸騒ぎがするし、普段は絶対食べない自販機のポテトフライのうまさ。あれは本当に錯覚だとわかっていてもうまいよね。あの味のためなら、多少隣のおやじのいびきがうるさくても、消灯後にカップルがいちゃこらしてようが、誰かの不意に出た屁の臭いなんてのも耐えられる。
そして早朝に目的地について、街が動き出すまでの一時、あてもなくとぼとぼ歩くのなんて最高に気持ちがいい。朝の空気感、鳥の鳴き声とか。そして一番は移動している間は何をしても許される。寝てようが、本を読んでようが、ゲームしてようが何をしていても誰からも咎められることもないし、多少、大口あけて大爆睡をかましてもどうせ周りは知らない人ばかりだ。旅の恥はかき捨て。ぼーっとしていても、僕はいま移動というものに全てを捧げているから、これは無駄な時間ではないんだ…と思える。自分に言い聞かせられる。自分では自分のことを意固地でけち臭い性格だと思ってるからか理由もないぼーっとは嫌い。だけど、移動中のぼーっとは意味があるし。
意味のない時間を有意義にするためにも、”移動”をオススメしていきたい。
感想
上の文章いつ書いたか本当に思い出せない。ずっとパソコンの奥底に眠ってあった。どうやら静岡まで行ったとのことなので、2015年くらいだと思われる。今でも旅行ならぬ”移動”は好きだし、意味もなく山手線ぐるぐるしたりもよくやってる。
クリスマスの話(去年の年末くらい)
なんだか、ここ数年で一番つらいクリスマスを過ごしてしまった。別にそこまで恋人と一緒に過ごしたいというわけでもないし、ただまあクリスマスにはあそこへ行こうねっていう話をしていた矢先に振られたのは、それはそれでここ数年の中でも割りとツライほうなんだけど。
そうじゃなくて、23日の会社の忘年会のあとに財布をなくした。もちろんクレジットカードとキャッシュカードも同時に紛失。この瞬間、僕はポケットの中にかろうじて紛れ込んでいた300円でこの3連休を過ごさないといけないはめになってしまった。
もちろん、なくした僕が悪いのだけれど。けれど。クリスマス・イヴの日は昨日行った店を回り、警察を周り、鉄道会社を周り。随分ぐるぐると歩いたものだ。三連休の初日ということもあり、街中はカップルやらなんやらが押し寄せいてなかなか寒さ以上に身にしみた。ふと、後ろ姿が別れた彼女と似ている女性に目にすると、胸がヒュンッとなった。
「他に好きな人がいる」って言ったくらいだから、僕をフッたあとはその他の人のもとに行き、今頃は楽しくイルミネーションみたり食事したりお酒飲んだりしてるんだろうな、幸せなんだろうなって思った瞬間にもうだめだった。考えたらだめなのに。思ったらだめになるってわかっているのに。かたやこっちは300円である。300円男である。惨めだった。惨めすぎた。
その後は家に帰ってひたすらベッドに横になって耐えしんだ。悶ていた。堪えていた。いろんなことが積み重なってまだ大丈夫、大丈夫だって思ってたけれど、最後のひと押しで全部崩れてしまった。
ここまで書いたあと、結局恋人の話やん!って思ったけど、突っ込んだら負けです。 来年こそは強く生きよう。
感想
昨年のクリスマスの話を日記に書いたのだけど、恥ずかしくてずっと非公開にしてたものを供養します。まあ、これに増すほどひどいクリスマスはもうないだろうし、これからもないことを祈っている。
と、いうわけで明日も僕なのでもうちょっと非公開にしていた記事を供養させてください。続きます。